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当院で活躍する専門領域の看護師

認定看護師

当院で活躍する専門分野の看護師

感染管理認定看護師

奥 由美

職員一人ひとりの力に助けていただきながら、患者様が安全で、安心した療養生活が送れるよう感染管理に努めています。病院や施設を問わず、大分県内では薬剤耐性菌が広まっている現状もあります。病院内に持ち込まない、持ち出さないためには、手指衛生が適切にできることが大切です。今後も手指衛生や標準予防策が適切にできるよう職員全員で努力していきたいと思っています。

診療看護師(NP)

玉寄 里美

診療看護師の玉寄里美と申します。2024年1月より当院で勤務を開始し、現在は整形外科手術の助手業務や整形外科疾患で入院した患者さんの併存疾患の管理などをしています。また、入院患者さんの褥瘡や創傷の管理や救急患者の対応なども行っています。
もともとの専門領域は虚血性足病変(フットケア)です。今後は入院・外来を問わず、足のトラブルに対応し、患者さんの歩く力を助ける一員となれればと思います。
手術室では手術の助手も務めています
フィジカルアセスメントの研修に力を入れています
入院患者さんのフットケア中

FLSマネージャー(FLS学会認定)

大野 礼子

骨粗鬆症マネージャーは、一般社団法人日本骨粗鬆症学会が、よりいっそう充実した骨粗鬆症の予防、診断と治療とを提供し、また広く社会啓発活動を行うことで、超高齢化社会における健康格差の縮小と健康寿命の延伸に貢献することを目的とし、学会として「骨粗鬆症リエゾンサービス」(OLS:Osteoporosis Liaison Service)の役割を担う、骨粗鬆症に関する知識を有するメディカルスタッフとして認定する制度です。
私は骨粗鬆症マネージャーになって11年になります。現在までの認定者は4,483名にのぼります。

私たちは主に、骨折してきた患者さんに検査や評価、薬物治療を含む治療を開始し、再骨折を起こさないように他職種で入院中から関わりを持つようにしています。コロナ禍で中断していた健康教室も今年の4月から規模を縮小して再開し、院内だけで週3回15分程度のミニレクチャーを始めています。骨粗鬆症や骨折予防に関して、食事や運動に関して他職種が講師となり勉強会を開いています。今後は外来や、地域での健康教室を考えています。
退院してからは、お電話で定期的に聞き取り調査を行い、近況等をお聞きしながら転倒骨折しないようにお話をさせていただいています。
私たちの取り組みが、地域に浸透し多くのネットワークを作り患者さんを骨折から守れるように、今後も努力していきたいと考えています。

学会で積極的に研究成果を発表しています
入院患者さんへの骨粗鬆症ミニレクチャーにも取り組んでいます
院内のFLSマネージャーの仲間たちと共に

FLSコーディネーター(FLS学会認定)

渡邊 麻美

2017年より大腿骨近位部骨折は生命予後や健康寿命に影響するため多職種協働での早期手術に取り組んできました。患者さんが来院されてから①3時間以内に入院、②受傷後48時間以内の手術実施を目標としています。
FLSコーディネーターの役割は大腿骨近位部骨折のBest practice(適正な治療)を推進することです。大腿骨近位部骨折をされた患者さんが最大限の機能回復や元の生活場所へ戻れるよう、また再骨折を防止するために必要な多職種介入のまとめ役となります。
来院時には、初期診療が安全かつ円滑に行えるように富山市民モデルのフローチャートの運用をしていますが、正しく運用できているか、問題点を抽出し、対策を講じながら、早期手術実施に努めています。患者さんの持病により当院で手術が出来ないことが稀にあります。その場合にも他院で受傷後48時間以内に手術が出来るよう迅速に準備が行われるように地域連携室と調整を図ります。
術後は、多職種で毎週、手術された患者さんの疼痛、睡眠、リハビリ、骨粗鬆症治療開始状況などの経過や今後についてカンファレンスしています。また、骨粗鬆症治療薬は退院後も適切に治療が継続できる病院やクリニックに通院可能か含めて検討します。
現状の問題点として、受傷後48時間以内の手術実施を実現するためには、患者さんが転倒などにより受傷されていかに早期に来院されるかが重要となります。数日経過して来院される方もいました。理由として、「痛みを我慢していた」、「もう少し様子をみる」、ご家族や介護施設の方が「認知症があるから痛みがあるのか判断しづらい」「一旦、嘱託医(内科など)を受診した」「夜間は遠慮してしまう」などでした。このような早期発見や早期受診が困難な問題を解決するために、まずは介護福祉施設を対象に「大腿骨近位部骨折の早期発見と早期受診セミナー」を開催し一緒に学習会を行いました。学習会後は、介護福祉施設の従事者の方が抱える諸問題が解決できたようです。今後は公的な機関や一般市民の方とも学習会を行えるようチームで準備しているところです。
最後に、当院が取り組んでいる成果を確認するため、また、全国の適正診療に繋げるためにデータ収集し蓄積、評価・可視化しチームへフィードバックを行い、次の対策を計画します。このように少しずつ進化しながらBest practiceに取り組んでいます。
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