看護教育システム
全ての看護職員が自己の職責に関する能力の向上をはかり、患者・利用者・家族に安全と満足を提供するための継続教育を実施している。
クリニカルラダー教育方法の考え方
- 第Ⅰ段階(1年目)の対象者に関する研修受講は義務制とする。院外研修も概ね同様とする。
- 第Ⅱ段階(一人前)~第Ⅳ段階(主任)は自己申請とする。院内教育については凡そ共通の内容の中から、未受講・自己ラダー目標達成に必要な内容を選定して受講する。院外研修も概ね同様とする。
*申請書は前年度1月に部署長に提出・2~3月に面接・決定、4月~3月研修、次年度4月に評価。
*平成29年度は7月に看護部会で申請等に関する説明、7月末日までに申請書提出、8~9月に面接・決定10月~1年半後の3月まで研修(移動等の可能性のため初年度は1年半の期間とする)、4月に評価。 - 全体研修を活用する。
当院のクリニカルラダーの基本的構造
到達目標
第一段階 | 新人レベル | 指導や教育を受けながら、基本的な看護を実践できる。 |
第二段階 | 一人前レベル | 看護実践の場において自分で判断し、単独で看護が出来る。 |
第三段階 | リーダーレベル | チームリーダー的役割や責務を認識し、遂行できる。 |
ジェネラリストレベル | 幅広い知識と技術を持ち、どんな看護分野においても、自分で考えて行動し、その行動に責任を持つことが出来る。 | |
第四段階 | 主任レベル | 看護師長を補佐し、病院・看護部の目標達成に向ける活動を推進できる。 根拠のある看護実践を遂行することができる。 |
第五段階 | 師長レベル | 組織方針・目標設定にかかわり、達成に向けての具体策を推進し、評価報告を適切に行うことができる。 |
看護実践能力
第一段階 | 新人レベル | 所属する部署で、基本的な看護技術が実践でき、看護過程の展開ができる。 |
第二段階 | 一人前レベル | 所属する部署で日常的に行われる看護実践は単独で行うことができる。 |
第三段階 | リーダーレベル | 所属する部署で、根拠のある看護実践を行い、役割モデルがとれる。 |
ジェネラリストレベル | 論理的かつ実践的知識を統合して、卓越した看護を実践し、リーダーシップを発揮できる。 | |
第四段階 | 主任レベル | 豊富な知識と経験に基づいて質の高い看護実践を提供できる。 |
第五段階 | 師長レベル | 安全な医療介護提供体制を構築していくための提言をする環境改善するために、課題の定期を行い取り組むことができる緊急事態において医療チームの能力をとらえ、状況の場にあった適切な役割行動を取ることができる。 |
組織的役割・遂行能力
第一段階 | 新人レベル | 組織人として自覚を持ち、責任ある行動がとれる。チームメンバーとしての役割を認識し、行動出来る。 |
第二段階 | 一人前レベル | 所属する部署で日常的な組織的役割を遂行できる。 |
第三段階 | リーダーレベル | 所属する部署で、専門的な能力を発揮し、指導的な役割が遂行できる。 |
ジェネラリストレベル | 所属する職場で、特殊または、専門的な能力を必要とされる役割、または、指導的役割を遂行する。 | |
第四段階 | 主任レベル | 看護部の目標達成のために、建設的な意見を述べることができ、活動を遂行できる。 師長の補佐を行い、スタッフの教育・指導を行う事ができる。 |
第五段階 | 師長レベル | 施設内外と良好な人間関係を確立することができる組織の方向性を踏まえタイムリーに課題や解決策を提案し、取り組むことができる。 |
自己教育・研究能力
第一段階 | 新人レベル | 自己の教育的課題を指導を受けて発見することができる。 |
第二段階 | 一人前レベル | 自己の教育的課題達成に向けた活動を積極的に行う。計画された手順に従い研究活動に参加できる。 |
第三段階 | リーダーレベル | 自己の教育活動に積極的に取り組み、指導的な役割を実践することができる。 主体的に看護活動を実践することができる。 |
ジェネラリストレベル | 自己の教育的活動に積極的に取り組むとともに、教育活動について指導的な役割を実践する。 | |
第四段階 | 主任レベル | 単独で専門領域や質の高い看護について自己教育活動を実践することができる。 組織的研究活動を実践することができる。 解決したい問題を明確にし看護研究に取り組み、院内院外において発表できる。 また、スタッフを支援する事ができる。 |
第五段階 | 師長レベル | 組織を巻き込んだ研究活動を行う。 有能な研究結果を臨床に還元する。 研究の指導的役割を果たす。 |